「鍼灸師が解説する緑内障の方の為の東洋医学講座」連載第10回のテーマは、目の症状タイプ別の養生方法「肝血虚」です。

鍼灸師の先生による解説記事をどうぞご覧ください。

 

目の症状 東洋医学的にみたタイプ別の養生方法1

これまで、目の症状を感じている人に当てはまりやすい東洋医学的に見たタイプについて紹介してきました。

今回からは、それぞれのタイプに応じた養生方法について解説していきます。

 

タイプ1: 肝血虚(かんけっきょ)の養生方法

「目」と「肝」さらに「血」には非常に強い関連があることは前回までに説明を行いました。

このタイプの養生方法で一番のポイントとなるのは、「血」となります。

西洋医学で言うところの血と少し違うのは、血液に異変が生じたり、貧血になることが必ずしも血虚ではないというところです。

東洋医学的に見た「血虚」は、精神的なストレスが原因となることが多く、特に目の症状では目の疲れや酷使が引き金となりやすくなっています。

ゆったりとした気持ちで過ごす

一つめの養生方法としては、適度に気分転換を行い、小さなことでイライラしないように努めることが挙げられます。

ついついせっかちになってしまい、1本前早い電車に乗ろうと走ったり、信号が変わる前に渡りきろうと車をとばしてしまいたくなることもありますよね。

待ち合わせや予定など、どうしても時間に制約がある場合も多いとは思いますが、出来れば慌てずゆったりとした気持ちで過ごすように努めましょう。

目をいたわる

二つめの養生方法は直接的な方法となりますが、目をいたわることです。

簡単なようで、この方法が現在では一番実行することが難しいのではないでしょうか。

現代生活ではPCやスマホ、タブレットが必需品となってしまい、スケジュール管理から連絡、情報収集など毎日手放せないという人も多くなっていることと思います。

娯楽では、テレビを見たりインターネットで動画を見る方も増えています。

なかには、移動中にスマホを見続けているという方もいるかもしれません。

画面を見ていると知らず知らずのうちに瞬きを忘れてしまい、乾燥してしまいます。

乾燥が続くと、本来送られるべき目の栄養が不足してしまいます。

血虚により目の症状が起きる時には、栄養を運ぶための「血」が不足しているととらえることも出来ます。

簡単ですぐに実行できる方法として、意識的に瞬きを多く行うようにしたり、気づいた時に目を閉じて休憩を行うようにすることをおススメします。

足腰を冷やさない

三つめの方法として、別タイプと少し重なる部分はありますが足腰を冷やさないようにすることです。

これは、「目」に関連の深い「肝」に隣接する「腎」の働きを助けるために行う養生方法です。

詳しくは、次回「腎虚」で説明します。

 

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東洋医学の考え方を取り入れた食事での養生方法

冒頭で西洋医学的に見た血とは少し違うことをお伝えしましたが、まったく関係がないという訳ではありません。

養生法という面では、一般的な血に関する考え方も必要になりますので、例えば食事で鉄分が豊富な食品を摂取するというのもひとつの養生方法となります。

東洋医学的に見た「肝血虚」タイプの人にオススメの食べ物としては、青や緑色のものが挙げられます。

視力回復には遠くの緑を見よう、という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。

同じように、グリーンやブルーに関連する食べ物と関連付けると覚えやすいと思います。

鉄分も豊富なほうれん草、レバー(胆汁は緑色)、小松菜、ブロッコリーのほか、青魚のイワシ、サンマ、アジも栄養価が高く、血虚を補いやすい食べ物です。

また、ブルーベリーやビルベリーなども青みの強い食べ物と言えますが、ベリーに含まれているアントシアニンが目に良いということはご存知の方も多いと思います。

目に良いとされる食べ物が「肝」に関連する青色であることで、昔から続く東洋医学が現代にも通じることを改めて感じることができます。
 

執筆者プロフィール

ノダミライ
日本の鍼灸師国家資格、フランスのエステティシャン国家資格保持。日仏で約15年間活動後独立。美容鍼灸、エステ施術を行うほか、美容や東洋医学のライターとしても活動中。
 
 


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