【医学博士が解説】「眼圧」以外の新たな治療法への道

ヘスペリジン緑内障研究
 
緑内障は、日本だけでなく世界中の国で中途失明の原因疾患として上位にランクされている重要な疾患です。

そのため、世界中で治療法の研究が行われていますが、国により研究傾向が少し異なります。

例えば、アメリカでは眼圧が高い緑内障患者が圧倒的に多く、眼圧を下げる治療や手術方法の研究が盛んです。

日本ではどうでしょうか。

従来の眼圧メインの研究傾向にくわえ、新たな着眼点による研究成果が発表されましたので、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

「酸化ストレス」に着目し、新たな効果を発見

現在、緑内障の治療は「眼圧」をコントロールすることがメインですが、日本の緑内障患者は眼圧が正常範囲内である場合が約70%と多く、眼圧を下げる以外の治療法の開発が必要とされています。

そこで、東北大学の研究チームは、緑内障の発症と進行に関与する眼圧以外の危険因子と考えられている「酸化ストレス」に着目しました。

41種類の食品成分の中から、酸化ストレスを軽減する(抗酸化作用をもつ)化合物を探索したところ、みかんの皮やスジに多く含まれるヘスペリジンが最も高い抗酸化作用を示すことを見出しました。(*1)

このヘスペリジンを、薬剤で網膜傷害を起こしたマウスに投与したところ、投与していないマウスに比べて、生き残った網膜神経節細胞の数が多かったということです。

つまり、この研究で「ヘスペリジンには網膜神経節細胞を保護し、視力の低下を軽減する効果がある」ことが明らかになったのです。

また、ヘスペリジンは食品由来の成分であることから、サプリメント等の経口摂取により、緑内障の網膜神経節細胞障害を軽減できる可能性があることを示しました。

今後、緑内障におけるヘスペリジンの効果や抗酸化作用のメカニズムがさらに解明されれば、新たな緑内障の治療法の開発だけでなく、緑内障の予防法の発見に繋がることが期待されます。

 

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酸化ストレスと抗酸化作用

酸化ストレスとは、「細胞内で発生した活性酸素と消去のバランスが崩れ、DNAやタンパク質、脂質が傷害されること」です。

アルツハイマー病、パーキンソン病も酸化ストレスが主な原因とされており、目の病気においても、緑内障をはじめ加齢性黄斑変性、糖尿病性網膜症の危険因子と考えられています。

活性酸素は体内に取り込まれた酸素が変異したものですが、代謝の過程で常に一定の割合で発生しており、普段はウィルスや細菌などの外敵から身を守ってくれる「いい働き」をしています。

いい働きをしているうちはいいのですが、様々なきっかけで活性酸素が増えてしまうことがあります。

ちょっと増えるくらいであれば、活性酸素を取り除くシステムが働いていい状態を保てるのですが、増え過ぎてしまうと細胞内のバランスが崩れ、活性酸素は暴走し、周囲を破壊しはじめます。

この状態が「酸化ストレス」状態であり、様々な疾患を引き起こす要因となるのです。

この研究では、ヘスペリジンが酸化ストレスを軽減する「抗酸化作用」を持ち、網膜神経節細胞を保護し、視力の低下を軽減する効果があることを見出したのです。

 

 そもそも、ヘスペリジンってなに?

ヘスペリジンは、みかんなどの柑橘類に多く含まれる「ポリフェノール」の一種です。

ポリフェノールはほとんどの植物に含まれる成分で、紫外線から果実を守る役割をするため、完熟したものよりも未完熟の青い果実により多く含まれています。

また、ヘスペリジンはビタミンPとも呼ばれています。

ビタミンって「P」もあるの?とお思いの方も多いと思います。

実際、ビタミンPは正式なビタミン群に属しているわけではなく、「ビタミン様(のような)物質」と定義されています。

ヘスペリジンはビタミンCと行動を共にし、毛細血管のメンテナンスや免疫力を高める効果をもっており、ビタミンCの濃度を維持するという大事な働きもしています。(*2)

しかし、ヘスペリジンは水に溶けにくく体内にも吸収されにくい物質です。

今回の研究結果を知るとすぐにみかんをたくさん食べたくなってしまいますが、摂取効率はあまり良くなく、残念ながらたくさん食べればヘスペリジンも多く摂取できる、というわけではありません。(*3)

ヘスペリジンを体内に吸収しやすく加工したサプリメント等が開発され、より効果的に摂取することができれば、将来、緑内障治療の1つの選択肢になるかもしれません。

 

今後の緑内障研究におけるキーワードは「酸化ストレス」と「抗酸化力」!?

緑内障だけでなく、様々な疾患を引き起こす原因として、今、酸化ストレスが注目されています。

この酸化ストレスを軽減する力、つまり、抗酸化作用の強さが「抗酸化力」とされ、研究の世界ではちょっとしたトレンドになっています。

東北大学の研究チームは、このヘスペリジンの論文と同時期に「65歳以下の男性において抗酸化力が低い人は緑内障が重症化しやすくなる」という内容の論文も発表しました。(*4)

さらにこの論文で「全身の抗酸化力が不足することが緑内障の病状に影響を与える」ことも報告されており、65歳以下の男性患者における全身的な抗酸化治療は、視野の維持に有効な治療法になる可能性があります。

このように抗酸化力と緑内障の重症度の関係が明らかになったことから、今後、「酸化ストレス」や「抗酸化力」が重要なキーワードとなり、日本の緑内障研究が進むかもしれません。

そしてその結果、日本人の緑内障の病態に合った新しい治療法が開発されることを期待します。

 

【執筆者】さくらいあきこ医学博士

さくらいあきこ先生
横浜市立大学大学院医学研究科博士課程修了。医学博士。
日本とアメリカで、癌を早期発見・診断するための分子標的薬の研究に従事。
現在は、1人でも多く早期発見することを目標に、予防医療の現場で活躍中。
自身も強度近視から生じる網膜疾患を発症。視力と視野の維持のために情報収集をしている際、ネットにおける医学研究の紹介やその内容はまだまだ分かりづらい、と実感。
患者さんに「医学研究」をより身近に感じて、自分の病気との関わりを実感してもらえるよう、執筆活動を開始。

 

参考URL

*1 https://www.nature.com/articles/s41598-017-06969-4
*2 http://www.glico.co.jp/laboratory/hesperidin/01.html
*3 http://www.ghes.jp/
*4 https://www.nature.com/articles/s41598-017-08624-4


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