管理栄養士が解説！目に良いレシピ番外編：漢方・薬膳と目の話

管理栄養士が解説！目に良いレシピ番外編：漢方・薬膳と目の話

 
漢方や薬膳、耳にしたことはあるけれど、具体的にどのようなものかご存じですか。
今回の記事では、漢方や薬膳とはどういったものなのかについて、解説していきます。

これから、薬膳を始めたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

漢方・薬膳とは？

漢方とは、はるか昔の中国で行われていた医療が、日本で独自の発展を遂げたものです。日本では、西洋医学を蘭方と呼んでいたため、使い分けるために漢方と呼ばれました。漢方では、個人の体質に合わせて自然にあるものを組み合わせて、治療を行います。

次に、漢方とは、漢方薬での治療だけでなく、薬膳や鍼灸をまとめて漢方といいます。医食同源という言葉があるように、食事は医療と深いかかわりがあるのです。当サイトのこちらのコーナーでは、鍼灸師のノダミライ先生が、鍼灸における東洋医学（漢方）について詳しく解説をしてくれていますよ。

薬膳は、漢方の考え方をベースに、季節や体調に合わせて作る料理です。薬膳の考え方を毎日の食卓に取り入れるには、非常に多くの知識が必要です。その理由は、食材の持っている性質や、体の仕組み、食べ合わせなどを覚えなければならないからです。

漢方では、西洋医学とは異なり、陰と陽、五行説、五性、五味、気・血・津、五臓六腑、帰経、といった独特の考え方をします。薬膳は、漢方の一部なので、これらの知識を身に付けるだけでも、多くの勉強が必要です。

そして、私たち管理栄養士が語る多くの食事に対する知識や考え方は、西洋医学をベースとしています。そのため、薬膳は薬膳コーディネーターなどの民間資格を持っている人が中心となって、広めているのです。

 

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漢方・薬膳における目の治療とは？

漢方・薬膳にいて、目の疲れや以上は、肝の不調からくると考えらえています。肝は目に開く、といわれており、肝で蓄えられた血は目の栄養になっているためです。

緑内障にならないための対策に、血行を良くしておくという話がよく出てきますが、これは西洋医学でも漢方でも似たことが言われていますね。

前回の記事では、牡蠣が肝機能を高めると紹介しましたが、漢方において肝を強くするということは、目の疲れにも効能があると考えます。

薬膳において肝をよくする食材には、ウコン、トマト、オクラ、なのはな、みずな、セロリ、などがあります。その他にもたくさんの食材がありますので、漢方や薬膳を取り入れたい方は、肝に良いとされている食材を学ぶと良いでしょう。

 

執筆者プロフィール

管理栄養士　おか なおみ
卒業後、管理栄養士として病院や福祉施設での栄養管理、給食管理の仕事に従事。現在は高齢者施設にて入居者様の栄養管理および、質の良い食事サービスを目指して季節感を取り入れたメニューの作成や調理員の指導を行っている。
 

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