緑内障の点眼治療と交感神経について

自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、このうち、交感神経が興奮すると眼圧が上昇する、と考えられています。

たとえば、緑内障の点眼薬として、交感神経の興奮を鎮める働きのある薬、チモロールが使われています。

眼圧と、どのように関係するかと言うと、交感神経のβ受容体を刺激すると心拍数が増加し、眼球の房室に流入する房水の量が増えます。
(=房水の量が増えるので、眼圧を上昇しやすくなります)

逆にβ受容体を遮断すると房室に流入する房水量が減ります。
(=房水量が減るので、眼圧の上昇を抑えることができます)

チモロールにはこのβ受容体を遮断する働きがあり、房水量を減らして、眼圧を低下させようとしているのです。

また、α受容体を刺激すると、血圧の上昇とともに房室から排出される房水の量が増えます。

そこで、チモロールで眼圧が下がらないときは、このα受容体を刺激する働きのある点眼薬が使われます。
ただ、血圧を上昇させるので、長期使用はできません。

点眼薬の一般名、商品名、効果や副作用など、詳細については、別にまとめていますので、あわせてご覧ください:
緑内障治療で利用される点眼薬(目薬)の作用・副作用等のまとめ