続発緑内障とは
続発緑内障は、他の病気や薬などの長期使用で発症するものです。
糖尿病網膜症やぶどう膜炎、白内障などが原因のものや、炎症を抑えるステロイド剤の長期使用が眼圧を上げることもあります。
続発緑内障の治療について
続発緑内障の治療は、まず原因となる疾患の治療を最初に行います。
併発した緑内障の治療法は、眼圧が上がってしまった仕組みに応じてそれぞれ異なります。
続発緑内障の診断には、眼圧が上昇する仕組みを確認するため、隅角検査が必ず必要となります。
続発緑内障の分類方法にはいくつかありますが、以下には、眼圧が上昇する仕組みによる分類とそれぞれの代表的な治療法につきご紹介します。
なお、眼圧上昇の仕組みによる分類は、治療の観点から有用ですが、病因が同じでも眼圧が上がる仕組みは異なる(変化する)ことがある点に留意が必要です。
続発開放隅角緑内障の治療について
続発開放隅角緑内障の眼圧が上昇する仕組み毎に、代表的な治療法をご紹介します。
1-1 線維柱帯と前房の間の房水流出抵抗によるもの
線維性血管膜や結膜上皮などによって、異常房水流出抵抗が発生して起こります
原発開放隅角緑内障に準じて薬物治療を行います。
ただ、副交感神経刺激薬は効かないことが多いようです。
また、保険適用外となりますが、血管新生緑内障に対して抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor: VEGF)薬の眼内投与の有効性が報告されています。
手術療法としては、線維柱帯切除術を行います。
レーザー線維柱帯形成術は効かず、むしろ有害とされています。
1-2 線維柱帯の房水流出抵抗によるもの
落屑物質や炎症性産物等によって、異常房水流出抵抗が発生して起こります。
副腎皮質ステロイドの副作用によっても起こります(ステロイド緑内障)。
ステロイド緑内障に対しては、副腎皮質ステロイド薬の中止や、眼圧下降薬を使用します。
レーザー線維柱帯形成術や線維柱帯切開術・線維柱帯切除術が行われることもあります。
落屑緑内障では、点眼治療やレーザー線維柱帯形成術(しばしば大きな眼圧下降につながります)、線維柱帯切除術・線維柱帯切開術が行われます。
炎症性疾患による続発緑内障では、まず消炎療法、そして点眼療法、線維柱帯切除術などが行われます。
1-3 シュレム管後方の房水流出抵抗によるもの
上強膜静脈圧の亢進により起こります
(眼窩内の圧上昇に伴うもの、上眼静脈圧亢進によるもの等があります)
まず、原疾患の治療を行い、その後、眼圧下降薬の点眼や手術等が行われます。
続発閉塞隅角緑内障の治療について
続発閉塞隅角緑内障の眼圧が上昇する仕組み毎に、代表的な治療法をご紹介します。
2-1 瞳孔ブロックによるもの
膨隆水晶体、水晶体脱臼、虹彩後癒着などが瞳孔ブロックの原因となって起こります
瞳孔ブロックの原因によって、治療法を検討しますが、一般には、眼圧下降薬の使用、レーザー虹彩切開術、水晶体摘出術・硝子体切除術、縮瞳薬の中止などが行われます。
2-2 水晶体の前方移動による直接閉塞
水晶体脱臼が原因で、瞳孔ブロックはなくとも、直接隅角が閉塞することがあります
2-3 水晶体より後方に存在する組織の前方移動によるもの
硝子体前方移動、毛様体脈絡膜滲出などによって起こります
縮瞳薬は毛様体前方突出を助長するため禁忌とされています。
アトロピン点眼による瞳孔散大と毛様体弛緩や、高浸透圧薬の使用、眼圧下降薬の使用、レーザーや手術による前部硝子体膜切開術などが行われます。
2-4 前房深度に無関係に生じる周辺虹彩前癒着によるもの
血管新生緑内障、虹彩角膜内皮(ICE)症候群、ぶどう膜炎、手術、外傷などによって起こります。
薬物治療や、線維柱帯切除術などが行われます。
血管新生緑内障ではレーザーあるいは冷凍法による網膜凝固を行います。
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