光によるダメージから目を守るクロセチン

クロセチンは、クチナシの果実やサフランに含まれる黄色の天然色素で、強い抗酸化力と優れた抗炎症作用を持ちます。眼精疲労を改善したり、疲れ目からくる肩こりや血流の改善に効果的な成分です。毛様体筋の疲労改善効果が、実験でも確認されており、クロセチンが持つ抗酸化作用と抗炎症作用が、毛様体筋の栄養を支える眼球内の微小循環に影響を与え、眼精疲労が緩和されるのではないかと考えられています。* 毛様体筋は目の水晶体を調整する筋肉で、近くを見るときは収縮し、遠くを見るときはゆるみます。近くを見続けると、毛様体筋の収縮した状態が続いて疲労が蓄積され、血流が悪くなり、眼精疲労や目の病気、肩こりや頭痛の一因となります。また、通常眼球はデリケートなので不純物や異物が内部に入り込まないように保護されており、ルテインのように眼球内に元々ある成分は吸収されやすいが、一部の抗生物質などは目の中に入ることができません。クロセチンは目への親和性が高いという特徴があり、すばやく吸収されてその作用を発揮します。そして、クロセチンは光によるダメージから目を守り、さらには加齢黄斑変性症などの網膜障害を予防する可能性が示唆されています。